2017
10.30
ラベンダー

ラベンダーの香りと効能・使い方

アロマセラピー

穏やかで心地よい、万能なフローラルハーブ

ラベンダーは、多くの国で、多くの人に親しまれており、アロマテラピーの中では一番といっていいほど活用されている香りです。
ラベンダーは花の香りのように、フローラルな印象を持っていますが、シソ科の植物であり、抽出部位は葉・花で、ハーブの一種になります。ハーブの香りの中で、もっともフローラル感があるのが、ラベンダーです。

有名なエピソードですが、アロマセラピーという言葉がうまれたきっかけは「ラベンダー」にあります。
フランスの科学者であった、ルネ・モーリス・ガットフォッセ(1881~1950)は、実験中の事故で火傷を負い、治療の過程でラベンダー精油を使用し効果をあげたという体験から、精油の薬理作用に注目し研究を行い、アロマセラピーという造語を作ったと言われています。アロマセラピーを語るうえでは欠かせない香りなのです。

ラベンダーの基本情報


科名:シソ科
学名:Lavendula augustifolia
抽出部位:葉、花
抽出方法:水蒸気蒸留法
主要原産地:フランス、イギリス、ロシア、ブルガリア
主な芳香成分:酢酸リナリル、リナロール、テルピネン-4-オール

ラベンダーの特徴

香りのタイプ:ハーバル
香りの揮発性:ミドルノート
香りの印象:やや強い
星座:おとめ座

ラベンダー

どんな香りの印象?


ラベンダーは、「洗う」という意味のラテン語から名づけられたといわれていますが、その名の通り、疲れたり乱れたりしている私たちの心を洗い流し、落ち着きを静かに取り戻してくれるような、清潔感を感じさせてくれる香りです。
また一方で、土にしっかりと根をはって育った草、ハーブらしい土臭さ、力強さも特徴です。困難な土地でも育つ生命力の強さを感じさせます。

眠りのためのアロマ、という印象が強いラベンダーですが、ほかにも様々な効果効能が期待でき、まさに「万能オイル」と言うことができます。優しさの中に力強さを秘めた心地よい香りで、心身へ環境へと、様々な用途で使い勝手のいい香りです。アロマセラピーを始めるときには、最初に揃えたい精油です。

泡

ラベンダーの効果効能は?


酢酸リナリル、リナロールが主成分で、鎮静、安眠、特に緊張をほぐしてリラックスしたいときに使ってほしい香りです。そのほかにも様々な成分が含まれており、さまざまなシーンで広く活用が可能な万能アロマオイルです。

心への影響

ラベンダーの青みがかった紫色の花は、見ているだけでも、私たちの心を穏やかにしてくれます。緊張を和らげ、心に安らぎをもたらすリラックスの香りです。
鎮静、安眠効果を期待して、寝室で就寝前30分前くらいから香りを広げておくのもおすすめです。

身体への影響

鎮痛作用が期待でき、頭痛や胃痛、月経痛などの痛みを鎮めてくれます。また、自律神経のバランスを整えてくれるため、精神的なストレスにも効果的と言われています。
基本的に精油は原液を肌に使用することはできませんが、作用が穏やかなラベンダー精油は、火傷や虫刺され、ニキビなどの応急手当に、塗布して使われることもあります。痛みが治まり、傷跡が残りにくくなることが期待できます。

ラベンダーと相性のいいオイル


フローラル系:ゼラニウム
シトラス系:ベルガモット、オレンジ
ハーブ系:ペパーミント
ウッド系:ホワイトサイプレス

香りの強さは比較的強いが、ハーブということもあり、フローラル系の香りのローズや、カモミールのように、華やかで濃厚な香り立ちではなく、芯のある力強さを持つ香りです。優しさや爽やかさとともに、存在感を感じさせる香りです。
ブレンドによっては、濃厚さや甘さが出てくるため、あまり甘みのあるフローラル系の香りではなく、爽やかさも持ち合わせたような香りのブレンドがおすすめです。
また、メインで使わずとも、ラベンダーを少量加えることで、香りのバランスが整い、全体をまとめてくれる香りです。

使用する際の注意点は?


世界中で愛されているラベンダーですが、嗜好性がある香り、とも言われています。ラベンダーが苦手、という方も実は多いのです。そんな方には、ほかのオイルとブレンドすることをおすすめしています。より穏やかな香りとなり、多くの人に好まれやすくなります。

使うシーンや季節


ラベンダーのカラーイメージは、その花の穏やかな紫色です。男性的な力強さと、女性らしい穏やかさや優しさを持っているため、子供向けというよりは、大人に好まれる香りで、リラックスタイムに使いやすい香り。これからの秋から冬の季節には、バスルームや寝室などでゆっくり過ごしたいときに使いたい香りです。

アロマセラピーと言えば、ラベンダー。使いたいけど、でもなんだか苦手という人も、一度トライしてみてください。合わせていく香りにより、ハーバルにもフローラルにもなるため、ブレンドによって香りの印象が変わってきますので、お好みのラベンダーブレンドをぜひみつけてください。

寝室のランプ

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アロマ空間デザイナー 武石紗和子

アロマ空間デザイナー 武石紗和子

東京生まれ。香りをデザインするアロマ空間デザイナーとして、 さまざまな企業やブランドのオリジナルアロマづくりに携わり、 香りによるクリエイティブな空間デザインを手掛ける。アットアロマ企業広報も担当。
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