2019
11.14

和精油ブレンド体験!国産木の香りを楽しめるアロマイベント

アロマセラピー

国産木の香りというと皆さんは何を思い浮かべますか?アロマの仕事をしている私でも漠然と「ヒノキ」「スギ」といった名前がまず思い浮かびます。アロマというと「ラベンダー」や「ローズ」といったハーブやお花の香りを浮かべる方が多く、外国産のものが上質アロマであるという固定観念のようなものが広がっていますが、最近は日本ならではの植物からの和精油の良さが広がってきていることをご存知でしょうか?

今回私は、そんな和精油の中でも、国産木の香りを楽しめるブレンド体験のイベント「aroma oil blender wood editon(アロマオイルブレンダー ウッドエディション)」に参加し、時間内で思い浮かんだ香りを5種類考えてブレンド体験してきました。いろいろな香りブレンドを体験して、その中で、特に気に入ったブレンドレシピで、オリジナルオイルを制作しました。

香りから産地に思いを馳せる和精油の魅力


北から南まで全15種類の国産アロマ


ブレンド体験に訪れたのは、アットアロマの神宮前店。店内にある、香りを体感しながらブレンドを楽しめるマシーン「アロマオイルブレンダー」には、イベント期間限定で、国産の香りが15種類取り付けられています。
北は北海道から、南は鹿児島まで名前に産地が刻まれているのがとても印象的でした。香りの中には、樹木に生る「果実」の精油や「ハーブ」の香りも含まれており、瀬戸内レモンや高知柚子、愛媛イヨカンのどこか懐かしい柑橘系の香りが、全体に彩りを添えてくれるようでした。

分かりやすく産地が北から順番に並んでおり、それを順番に嗅いだせいもあるのか、嗅いだ瞬間の感覚として、産地や植物の違いを香りの雰囲気で感じました。精油として嗅ぐのは初めて触れるものがほとんどでしたが、嗅いでみると何かどこかで感じたことのある馴染みのある香りだなというのが和精油の特徴であり、私たち日本人にとって魅力的に感じる理由の1つでしょう。

木の香りからイメージしたこと


「国産木の香り」と称している通り、これだけたくさんの木々の香りが並ぶと、どのように香りを選び、ブレンドをしていけばいいか少し迷いました。どの香りもそれぞれの良さがあったので、私は「それぞれの木々で建てた家の香り」をイメージしてみることにしました。青森ヒバ造りの家だと、家の中はこんな香りかな?といった感じです。具体的に想像しながら作ることで、家の中であるといいなと思える香りに近づくような気がします。
想像を膨らませながら、なるべく木の種類が被らないように選んでいったのが、5つの組み合わせです。

⑴東北黒文字 吉野檜 瀬戸内レモン 愛媛イヨカン
⑵北海道ラバンディン 薩摩ホウショウ 四万十ヒノキ 高野槙
⑶北海道ハッカ 高知柚子 瀬戸内レモン 北海道トドマツ
⑷薩摩ホウショウ 吉野檜 飛騨ヒメコマツ 飛騨スギ
⑸四万十ヒノキ 高知柚子 北海道ハッカ

香りをひとつ変えるだけでも、香り立ちや印象が大きく変わり、それぞれの香りの愛称をいつまでも探っていきたくなる、わくわくとした体験でした。

アロマ空間デザイナーがお勧めの香りレシピを提案


店頭でオリジナルアロマブレンドを作成するとき、アロマ空間デザイナーのスタッフが、サポートをしてくれます。作り手の香りの好みや描いているイメージを聞きながら、オイル選択をサポート、バランスのいいレシピを提案してくれます。

「香り」は何と何を混ぜたらどんな香りができあがるか?というのが想像しづらく、選ぶ香りの種類や分量によって香りに良し悪しが分かれてしまうので、オリジナルの香りを1から創りあげることは難しい印象があるかもしれませんが、こちらではそんな懸念をプロが手助けしてくれるから安心して香りを作ってみることができることが魅力です。

今回の体験の際は、私の提案した和精油の組み合わせのブレンドに対して、担当のアロマ空間デザイナーの方が、私がどんな香りに仕上げたいのかを会話や好みから推察し、アロマ空間デザインの知識のもと、ブレンドをレシピ化してオリジナルのオイルを作成してくれました。このように香りのプロからの提案があることで、初心者の方が香りのブレンドを体験しても「失敗した香り」を持ち帰る心配はほとんどなく、安心して香りづくりを楽しむことができますので、ぜひ、多くの方にオリジナルの香り作りを体感していただきたいです。店頭で作成したオリジナルの香りは、レシピシートをいただけるので、自分で作成して出会えたオリジナルの香りは繰り返し楽しむことができるのもおすすめの理由です。

いよいよ完成!国産アロマのオリジナルの香り


さまざま考えながらブレンド体験して検討した5つの組み合わせの中から、私が最終的に選んだのは、
⑵北海道ラバンディン 薩摩ホウショウ 四万十ヒノキ 高野槙 
の組み合わせ。こちらでオリジナルオイルを作成いただきました。

「四万十ヒノキ」のすっきりした木の香りに、「北海道ラバンディン」と「薩摩ホウショウ」のすっきりと甘味ある香りが絶妙に混ざり、「高野槙」の独特な香りが印象深さを感じさせる香りです。
この4種類のブレンドの中でも、特に気に入った香りは「薩摩ホウショウ」と「高野槙」。「北海道ラバンディン」や「四万十ヒノキ」も、今まで嗅いできたそれとはまた違う甘さとすっきり感を備えた香りで、和精油ならではの馴染みある香りでしたが、「薩摩ホウショウ」と「高野槙」は、通常の精油ではあまり感じたことのない印象をもつ和精油でした。「薩摩ホウショウ」は、少し「ローズウッド」や「ホーウッド」を思わせるような、重厚すぎない甘さがある木の香りで、「高野槙」は広がった時に「高貴な場所」を思わせる独特の香りが他の和精油にはない印象を与えてくれるのでとても気に入っています。

おわりに 今後どんどん広がってほしい和精油


私は出身が九州の大分県で夫は東北の福島県、かつ夫の転勤が多いため子供が小さい頃は北海道に4年間、関西でも4年間生活をしていた時期があり、関西在住の際は瀬戸内や四国を通って大分まで車で帰省をしていた経験も多かったからでしょうか、今回日本各地の和精油の香りを嗅ぎながら、香りと同時に先ず一番に感じたのは各々の土地を訪れたときに目にした景観や生息する木々の風景でした。
香りは記憶に直結するといいますが、香りを嗅いだ瞬間、「なんて良い香りなのだろう」という感情と同時に、香りの刺激からなのか特に思い出すことも少なかった風景を呼び覚まして貰ったような感覚もあって、なんとも幸せな気分になった体験でした。私たちの暮らす日本にもさまざまな植物が生息しており、この日本の大地で育まれた命を持つ私たちは、これらの植物に馴染みが無いわけがなく、香りにも文句なしで癒されて当然だなとつくづく感じました。

香りを求める理由は、人によってさまざまですが、自然が育んだ植物からの恵みである精油からの香りは、合成香料とは違う心に響く大地からの恵みのような何かが届いているといつも感じています。まだまだこの和精油は生産も少なく、馴染みも少ないですが、私たち日本人の心に直接響く力を今回強く感じました。もっとたくさんの方に「和精油」に触れていただき、今後全国各地でどんどん生産や活用が広がって私たちの生活でより身近なものになって欲しいと心から感じた今回の体験でした。

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アロマセラピスト 橋本 裕子

アロマセラピスト 橋本 裕子

英国IFA認定アロマセラピスト、JAA認定アロマコーディネーターインストラクター。様々な経験を活かし、アロマがライフスタイルに役立つことをモットーに講座開講や執筆活動を行う。また、現在はアロマ空間コーディネーターとして、数多くの演出現場で経験を積み、活躍の場を広げている。