2020
05.11
クローブ

クローブの香りと効能・使い方

アロマセラピー

個性的なスパイシーさの中に、独特な甘さをもつ奥深い香り

インドネシアやマダガスカルといった熱帯地方が原産のクローブは、古くから世界各地で人々の生活の中にあり、健康を保つための有用植物として、また料理やお菓子づくりに欠かせないスパイスとして活用されてきた長い歴史をもつ植物です。強いスパイシーな甘さのあるやや個性的な香りですが、独特な魅力ある香りは、底知れぬ奥深さを感じさせます。
中国では「丁子」と呼ばれ、漢方薬として重宝されるなど、その効果や効能も優れており注目が高い香りです。
大航海時代には、金と同等の価値があるとされていたともいわれるクローブ。その魅力を詳しく見ていきましょう。

クローブの基本情報


科名:フトモモ科
学名:Eugenia caryophyllata
抽出部位:蕾
抽出方法:水蒸気蒸留法
主要産地:インドネシア、マダガスカル、スリランカ
主な芳香成分:オイゲノール、酢酸オイゲノール、β-カリオフィレン

クローブの特徴

香りのタイプ:スパイス
香りの揮発性:ミドルノート
香りの印象:強
星座: 牡羊座

クローブ

どんな香りの印象?


クローブは、シナモンやブラックペッパーなどと同様、「スパイス」に分類されます。精油は開花する直前の花の蕾から抽出されます。この蕾の形が、「釘」に似ていることから、フランス語の釘を意味する「clou」が、名前の由来になったといわれています。

スパイスの中でも、香りの印象がとても強く、はるか遠くからも香りを感じることができるということから、「百里香」という名前がついているほど。特徴は印象の強さだけでなく、個性的で奥深い香りにもあり、伝統的な中国の五香粉やインドのガラムマサラなどのブレンドスパイスにも、欠かせない香りとして加えられ、独特の深みを出す役割をしています。

スパイシーさの中にある甘さは、料理だけでなく、お菓子やワインなどの香りづけとしても定番のスパイスです。インドがルーツのマサラチャイや、ヨーロッパなどでクリスマスの時期によく飲まれるホットワイン「グリューワイン」にも加えられ、魅力をグッと引き立てます。特に寒い季節には、心も体も温まり、活力が湧いてくるような、気分を盛り上げてくれるイメージもあります。

クローブの効果効能は?


主な成分は、オイゲノール、酢酸オイゲノール、β-カリオフィレン。中でも、主成分であるオイゲノールは70%以上含まれており、強い抗菌作用、抗ウィルス作用、鎮痛といった特徴をもちます。
中国などの伝統医療においては、クローブの蕾を口に含み、歯痛を和らげたり、また16世紀~17世紀、ヨーロッパでペスト(黒死病)が大流行した際には、医師たちは感染を防ぐために、クローブやシナモンなどのスパイスを詰めた革のフェイスマスクをつけ、吸い込む空気をろ過し、清潔な空気を作る効果を期待しました。

心への影響

スパイシーで刺激のある香りは、気力が弱り沈んでいる心を盛り上げ、やる気を出してくれる働きがあります。なんとなく元気がでないときや、ぼーっとしてしまうときに、前向きにものごとに取り組めるような、活力を与えてくれます。
オレンジなどの柑橘の元気なイメージの香りと一緒に使うと、さらに明るくフレッシュな雰囲気が加わりおすすめです。

身体への影響

古くから鎮痛効果のある薬草として活用されてきた歴史があり、葉や蕾を噛んで一時的な歯痛の軽減や、口臭の予防に使われてきました。抗菌作用、抗真菌作用から、ニキビや水虫などの皮膚の炎症の緩和などにも役立つといわれています。また、血行をよくしたり、体の機能を高めたりする効果があるといわれ、風邪やインフルエンザなどの感染症時の免疫力低下をカバーしてくれる役割も期待できます。
さらに、胃腸が弱っているときなどに消化の働きをよくするといわれているため、心身ともに弱っているときなどに、積極的に取り入れると優れた効果を発揮するといわれています。

クローブと相性のいいオイル


ハーブ系: ユーカリラベンダーティートリーペパーミント
シトラス系:オレンジ、マンダリン
ウッド系:フランキンセンス、ベンゾイン
フローラル系:イランイラン、ローズ

クローブは、オレンジなどの温かみを感じるシトラス系や、イランイランやローズといった華やかなフローラルの香りととても相性がよく、香りの魅力をぐっと引き立ててさらに深みを加えてくれます。
フランキンセンスやベンゾインといった樹脂系の香りともよくあい、独特の甘さや重厚感がプラスされた奥深い
香りにしあげてくれます。トップノートにシャープな印象も持ち合わせているので、ハーブ系の香りとも比較的相性がよく、ほんの少量加えるとグリーンな雰囲気にスパイシーな刺激をもつ、魅力的な香りを作ります。
ただし、とても香りが強いので1滴ずつ香りの変化に気を付けながら使用することをおすすめします

使用する際の注意点は?


印象の強い香りですので、使用時には少量から使用しましょう。高濃度で長時間嗅いでいると、濃厚すぎて疲れてしまったりする場合があります。
刺激を感じる場合がありますので、使用濃度には気を付けて使用してください。

クローブを使ったブレンドオイル


S05 メディテーション 10ml

P03 スマート 10ml

使うシーンや季節


クローブの香りは、お部屋でのリラックスタイムにおすすめ。食後のティータイムや、大切な人と過ごす団らんの時間などに香らせると、暖かさや幸福感をぐっと盛り上げてくれるでしょう。
特におすすめの季節は秋から冬にかけて。欧米では、オレンジなどの柑橘にクローブを直接刺して、シナモンをまぶし、乾燥させて作る「フルーツポマンダー」が、クリスマスシーズンを楽しむアイテムのひとつとして、飾られることで有名です。香りを楽しむだけでなく、古くは感染症などを防いだり、カビの増殖を予防したりする実用性や魔よけの意味も兼ねて、持ち歩いたり、お部屋の中に飾っていたという歴史をもち、長く愛されている楽しみ方のひとつです。作り方も簡単なので、香りを楽しみながらぜひ作ってみてくださいね。

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