スパイクラベンダーの香りと効能・使い方

力強さとやさしさを兼ね備えた、クリアーで透明感のある香り

スパイクラベンダーは、スペインやフランスの山岳地帯を原産とするラベンダーの一品種です。精油は溶解力が大きいことから、ルネッサンス時代の画家たちはこの精油を油絵の希釈剤として使用していたといいます。スパイク(spike)という名のとおり、花のつき方が穂のようにとがっており、花茎が3つに分かれます。また真正ラベンダーよりも草丈がやや高く、花の色が淡いのが特徴です。他のラベンター種と比べて対暑性が強く、香りもすっきりとしていることから、「男のラベンダー」ともよばれています。スパイスラベンダーは一般的な真正ラベンダーと比べてどのような違いがあるのか、香りの特徴をおさえながらみていきましょう。

スパイクラベンダーの基本情報

科名:シソ科
学名:Lavandula latifolia
抽出部位:花(葉、茎)
抽出方法:水蒸気蒸留法
主要産地:スペイン
主な芳香成分:リナロール、1,8-シネオール、カンファー

スパイクラベンダーの特徴

香りのタイプ:ハーバル
香りの揮発性:トップノート
香りの印象:やや強
星座: 双子座、乙女座

どんな香りの印象?

一般的な真正ラベンダーに比べると、スパイクラベンダーはラベンターらしい甘さと、突き抜けるようなシャープな印象をあわせもつフローラルハーブの香りです。これは、香りの華やかさやフルーティーさを担うリナロールや酢酸リナリルという成分が、他のラベンターに比べて少ないためです。さらに、真正ラベンダーには含まれないカンファーという成分を含むため、フローラルの香りとともに爽やかな清涼感も感じます。ラベンダーのもつ甘さはあるものの、全体的にすっきりとした印象ですので、普段甘い香りを使うことが少ない方や、濃厚なフローラルの香りが苦手という方にも比較的使いやすい香りです。

 

スパイクラベンダーの効果効能は?

真正ラベンダーの主な成分がリラックス作用の期待できるリナロールや酢酸リナリルなのに対し、スパイクラベンダーは成分の半分程度をカンファーや1,8-シネオールが占めています。カンファーは主に心に活力を与えてくれる役割を、そして1,8-シネオールは抗菌、抗ウイルスの役割を果たします。香りはクリアーな印象ですが、抗ストレスの働きもあるため、リラックス、リフレッシュ、どちらのシーンにも取り入れることができます。また、抗菌、抗ウイルス作用にも優れ、ラベンダーならではのやさしさに癒されながら、清潔感のあるシャープな香りがお部屋の中をクリーンに保ってくれます。

心への影響

スパイクラベンダーは、ストレスや神経の疲れを和らげながら、心身をリフレッシュしてくれる香りです。真正ラベンダーほどのリラックス要素は期待できないともいわれがちですが、鎮静や抗うつ作用があるため、日常のストレスケアに大いに活用できます。緊張しているときや、心が落ち着かないときに使用すると、気持ちをすっきりと整理することができ、適度なリラックス感と活力を与えてくれます。ラベンダーといえば就寝時の安眠サポートというイメージがありますが、スパイクラベンダーの香りはリラックス&リフレッシュどちらにも働きかけてくれるため、日中の気持ちのオンとオフの切り替えなどにおすすめです。

身体への影響

強い鎮痛作用があることから、伝統的に痛みの症状を緩和する目的で使われていました。考え事で頭がいっぱいになっているときや、目の疲れや自律神経の乱れからくる頭痛があるときに使用すると、すっきりとした香りで頭の中をクリアーに導いてくれます。また、抗菌作用もあるため、空間の浄化や体調を壊しやすい季節にお部屋で広げるのもおすすめです。スキンケアでは、抗炎症作用を利用してニキビケアにも用いられることがあります。

スパイクラベンダーと相性のいいオイル

ハーブ系:ローズマリーペパーミント、マジョラム
ウッド系:ユーカリサイプレスヒノキ、ジュニパー
シトラス系:オレンジ、レモン、ライム
フラワー系:ゼラニウムイランイラン

全般的に相性のよい香りが多く、合わせる香りにより爽やかな印象にも甘い印象にもなります。ローズマリーやミントなど清涼感のあるハーブ系とブレンドすると、すっきりとした爽やかな空間を創ることができ、また濃厚なイランイランなどとブレンドすると、透明感のあるフラワー系の香りで、程よい甘さと爽やかさが溶け合うような空間を創ることができます。ブレンドした香りが重くなってしまった場合や、真正ラベンダーだけだと甘ったるくなってしまうときに使うと、ラベンダーらしさを保ちながらクリアーで伸びやかな香りを表現することができます。

使用する際の注意点は?

一般的にラベンダー種の香りは、好みが分かれやすいといわれています。ラベンダーはもっともポピュラーな香りの一つですが、多くの方と同じ空間で香りを共有する場合などは、ラベンダー感が強く出すぎないようにブレンドすると、ラベンダーの香りをより魅力的なかたちで楽しむことができます。とくにスパイクラベンダーはやや強い印象の香りです。シャープさが目立ちやすいため、ブレンドする際も控えめの割合から調整していくようにしましょう。真正ラベンダーに比べると、スパイクラベンダーはより大人っぽさを感じる香りですので、お子さまのいる空間で使用する場合は、穏やかなオレンジなどのシトラス系の香りとブレンドすると使いやすくなります。

スパイクラベンダーを使ったブレンドオイル

C04 クリーンラベンダー 10ml

D11 ルーセントパープル 10ml

JD05 粋(IKI) 10ml

使うシーンや季節

ラベンダーといえば、眠る前やリラックスしたいときに使う香りというイメージがありますが、スパイクラベンダーはどちらかと言うと、日中のデイタイムにおすすめの香りです。仕事や家事の合間に、程よくリラックスしながらやる気スイッチを入れたいときに活用すると、心は癒されながら、頭の中をクリアーにすることができます。前向きな気持ちへと促してくれるような香りですので、アクティブに活動したいお昼間のリラックス&リフレッシュタイムに、ぜひ取り入れていただきたい香りです。

スパイクラベンダーの香りは、真正ラベンダーほど甘くなく、すっきりとした香り立ちです。また、カラーイメージも白や淡いパープルなど、シンプルな色を表す香りですので、男女問わずユニセックスなシーンで活用しやすい香りといえます。オフィス空間であれば、休憩室やロッカールームで使用すると、気持ちの切り替えとともに消臭作用も期待できます。また、日中に外出することが多いという方は、ロールオンタイプをポーチに忍ばせて持ち歩くのもいいですね。天然の心地よい香りがさりげなくふわっと広がり、たちまち心が軽やかになります。
さらに、スパイクラベンダーは清潔感のある香りであることから、水回りはとくにおすすめです。手の届くところにエアミストを置いておき、使用したあとにシュッとひと吹きしてみましょう。空間も気持ちもすっきりと整います。

季節としては、春夏の爽やかなシーズンによく合います。暑い時期にミント系の香りなどと合わせると、シャープな清涼感がマイルドになり、ソフトな華やかさとともにクールダウンできる空間となります。一方、甘さと穏やかさのある真正ラベンダーは、秋冬の落ち着いた時期や、季節の変わり目となる春先に使用すると、ほっとするような安心感と寛ぎを演出することができます。同じラベンダー種でも、品種によって香りのイメージや働きが異なりますので、季節やシーンに合わせて様々なラベンダーを使い分けてみると、香りの楽しみ方が広がりますよ。

スパイクラベンダーは、香り自体はシンプルでナチュラルですが、ヒノキやジュニパーなどウッド系の香りとブレンドすると、大人の雰囲気漂うちょっとエッジの効いた香りになることもあり、ブレンド次第で幅広いアレンジを楽しむことができます。いつもの華やかなラベンダーの香りに飽きてしまったときや、リラックスしたいけど爽やかさのある香りが欲しいときなど、程よい甘さと清涼感を兼ね備えたスパイクラベンダーを、ぜひ活用してみてくださいね。

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アロマソムリエ編集部
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