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和名を「芳樟(ホウショウ)」といい、クスノキの変種といわれています。主に台湾や中国南部に分布し、日本では昭和22年に台湾から種子が持ち込まれ、鹿児島県にて増産が始まったとされています。
ホーウッドは、ローズウッドの代用としても知られています。ローズウッドがワシントン条約の保護の対象となったことで、ブラジル産ローズウッドの輸出入が難しくなり、その香りの印象が似ているということから注目を集め始めたのがホーウッドでした。
香りはローズウッドにとても似ていますが、より軽やかさがあり、甘さとスパイシーさが感じられるのは、ホーウッドの特徴と言えます。



基本情報

科名:クスノキ科
学名:Cinnamomum camphora
抽出部位:木部
抽出方法:水蒸気蒸留法
主要産地:中国、台湾
主な芳香成分:リナロール、トランスリナロールオキサイド
香りのタイプ:ウッド
香りの揮発性:ミドルノート
香りの印象:中~強



香りのもつ機能

ホーウッドの芳香成分のうち、80%以上を占めるのがリナロール。リナロールは、ラベンダーやベルガモット等にも含まれ、高い鎮静作用が期待できると言われています。また香りも穏やかなことから、ストレスを感じた時やおやすみ前など、心を解放してリラックスしたいときに使うのがおすすめです。
すっと肩の力が抜けていくような、緊張を解してくれる働きが期待できます。



使うシーンや季節

ホーウッドのキーワードといえば、落ち着き、クラシック、エレガントなど。ウッドの中でもひときわ華やかさと甘さをもち、空間演出では暖かみのあるムードを演出することのできる香りです。カラーイメージも茶色だけでなく、赤やオレンジなどの暖色系の色味も表現します。

香り自体には癖がなく、アロマ初心者の方や、強い香りが苦手という方にも使いやすく、活用シーンも幅広いのが特徴です。
リラックス作用のある香りなので、心と身体を休める時間に使うのがおすすめです。たとえば、自宅であればくつろぎの時間を過ごすリビングや寝室で香りを広げると、ほっと心が和むリラックスタイムを演出できます。
また、イランイランやローズといった華やかなフローラル調の香りとブレンドして、ブライダルやパーティーなどで祝福ムードを高める演出をしたり、フランキンセンスやサンダルウッドなどの落ち着いたウッドの香りとブレンドして、格式高いホテルのエントランスでのおもてなしの演出をすることもできます。 日常的な癒しのひとときから、ちょっとクラシカルな特別空間まで、様々な表現が叶うホーウッドの香りです。



相性のいいオイル

ウッド系:フランキンセンス、サンダルウッド
フローラル系:イランイラン、ゼラニウム
ハーブ系:ラベンダー、クラリセージ

基本的に色々なオイルと合わせやすく、合わせるオイルによって華やかにも落ち着いた印象にもなります。 優しさや柔らかさを出したい時の香りのベースになりやすく、ウッドの中では、西洋的な表現ができる香りと言えます。



「ホーウッド」をブレンドした香り

B19 フランキンセンスウッド

フランキンセンスとホーウッドを中心に、アクセントにサンダルウッドが加わり、気品のある静けさを感じられる落ち着いた香りです。
原料:フランキンセンス、ホーウッド、サンダルウッド



C06 ウォームフィール

柑橘、フローラル、ウッドなどの香りにさらにジンジャーのスパイシーさが加わり、奥深い香りです。ホーウッドなどのまったりとした甘さがあたたかみのある印象をつくりだします。
原料:ジンジャー、オレンジ、ホーウッド、イランイラン、シダーウッドetc.



JB07 薩摩芳樟

鹿児島県産の芳樟とホーウッドをブレンドした香りで、芳樟の木の枝葉の爽やかさや上品な甘さを存分に感じられます。
原料:薩摩芳樟、ホーウッド、パルマローザ、ユーカリ、クラリセージ etc.