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地中海沿岸地域を原産とするマジョラム・スイートは、20~60cm程度まで成長するシソ科のハーブで、丸みを帯びた小さな葉形が愛らしく、初夏には白や淡い桃色の可憐なお花を咲かせます。マジョラム・スイートは寿命を延ばしてくれるという言い伝えから、ラテン語で「より大きく(major)」を意味する「marjonara(マヨナラ)」という種小名が付けられたという説があります。また、中世ヨーロッパでは「幸福のシンボル」として、新婚夫婦へマジョラムの花冠を贈る慣わしがありました。衛生的な管理が遅れていた中世ヨーロッパでは、疫病除けや魔除けのお守りとして、抗菌作用のあるマジョラムをはじめとするハーブや小花を束ねた「タッジーマッジー」を持ち歩いていたと言われています。



基本情報

科名:シソ科
学名:Origanum marjorana
抽出部位:葉
抽出方法:水蒸気蒸留法
主要産地:エジプト、スペイン
主な芳香成分:テルピネン-4-オール、リナロール、ボルネオール
香りのタイプ:ハーバル
香りの揮発性:ミドルノート
香りの印象:やや強い



香りのもつ機能

マジョラム・スイートの主な芳香成分である「テルピネン-4-オール」により、緊張などで高ぶった興奮状態を落ち着かせるリラックス作用が期待できると同時に、強壮作用により心が安定感を取り戻し、バランスをとってくれます。心身ともにリラックスへと導くことから、睡眠サポートとしても役立てることができます。
また、抗菌、抗ウイルスの作用も期待できるため、空気をキレイに整えたい空間でも活用できる香りです。



使うシーンや季節

マジョラム・スイートはほのかにスパイシーで温かみのある香りなので、季節的には少しずつ冷え始める秋頃から春頃までが特におすすめです。また、リラックス作用も期待できることから、午後からおやすみ前にかけてのくつろぎタイムの演出に向いています。やや甘さを持つ香りですが、男性の方にも使いやすい甘さですので、カップルやご家族で共有する空間でもおすすめです。

幅広くパブリックな場所で演出する場合は、リラックス作用や強壮作用などの機能性を活かしてリラクゼーションスペースで使われる他、マジョラム・スイートの持つグリーンのカラーイメージや個性的な印象を活かして、モダンなデザインの空間にも使われます。また、創造性を掻き立てるように香り立つマジョラム・スイートの独特な雰囲気とほのかなスパイシーさは、クリエイティブな仕事が求められる空間にもおすすめです。

どこかほっとするようなやさしさと温かみ、そして独創的な個性を持ち合わせるマジョラム・スイートの香りは、心のバランスを整え、フラットな気持ちをもたらしつつも、新たなアイデアのインスピレーションを湧かせてくれるような、新鮮な印象を創り出します。



相性のいいオイル

シトラス系:ベルガモット、グレープフルーツ、レモン
ウッド系:ホワイトサイプレス、パイン
ハーブ系:プチグレン、ラベンダー
フラワー系:ゼラニウム

マジョラム・スイートは、少量使いでコクや甘味をもたらします。ハーブの中では温かさや、やさしさに包まれるような雰囲気を作ることができ、ミルキーな印象を与えます。メイン使いというよりは、ポイント使いで濃い緑を表現したり、反対に濃くなりすぎた色味をやわらげ、パステル調のトーンにしてくれたりします。



「マジョラム・スイート」をブレンドした香り

C08 ラベンダーハーブ

空気を浄化する機能が期待できるトドマツをベースに、ラベンダーやマジョラム・スイートのやさしいハーブを感じられるフローラルハーブの香り。
清々しさだけでなく、華やかでエレガントな印象をもたらします。
原料:トドマツ、ラベンダー、マジョラム、ユーカリ、パインetc.



S06 スリープ

ラベンダーにマジョラム・スイートのミルキーな甘さが加わった、温かみを感じる香り。
心身ともに安定感を取り戻せるような、心地よい睡眠空間を演出します。
原料:ラベンダー、スパイクラベンダー、マジョラム、シダーウッド、ジュニパーetc.



ピュアインスパイア

グレープフルーツやスペアミントの親しみやすさとマジョラム・スイートの個性的な印象をあわせもつ、シトラスハーブの香り。
新しいアイデアのひらめきが生まれるような前向きで明るい印象をつくりだします。
原料:グレープフルーツ、スペアミント、マジョラム、ライム、ユーカリ etc.