イランイランの香りは好き嫌いがわかれることもありますが、女性の不調を改善する機能が期待でき、日頃から愛用している方も多い香りです。女性的な香りともいわれますが、実は男性からの人気が高い香りでもあります。エキゾチックで魅惑的な香りが、性別を問わず人々を魅了しているのかもしれません。アロマ空間デザインでは華やかなシーンの演出によく使用されます。

基本情報

科名:バンレイシ科
学名:Cananga odorata
抽出部位:花
抽出方法:水蒸気蒸留法
主要産地:フィリピン、コモロ、レユニオン、マダガスカル
主な芳香成分:リナロール、β-カリオフィレン、安息香酸ベンジル

まるで、海外のホテルリゾートに来たような印象を受けるこの香りは、異国情緒漂う、甘く、濃厚な香りが印象的です。
非日常感や幸福感を感じる香りのため、ウエディングなどの華やかな空間演出にも好まれる香りです。催淫作用も特徴的で、インドネシアのほうでは、昔から、新婚初夜にイランイランの花びらをベッドにまいているとも伝えられています。イランイラン自体は、黄色の花ですが、ピンクや赤を思わせる魅惑的な香り。いつもとはちがった、華やぎのあるラグジュアリーな雰囲気を創り上げたい時に使いたい香りです。



香りのもつ機能

香りを嗅ぐだけで、リラックスした気持ちになり、心を落ちつかせることができます。またホルモンバランスを調整する成分も含まれているため、冷静になって自分らしさを取り戻したい時に使うと効果的です。

・注意点
百合のように主張のある香りで、好き嫌いの分かれる香りです。嫌いな人は本当に苦手といいます。他の香りとブレンドすると使いやすくなり、香りのアクセントになります。濃度が高いので、使用の際には、量に注意しましょう。



使うシーンや季節

リラックス作用や、女性に嬉しいホルモンバランス調整などの機能も期待できるため、寝室などで過ごすリラックスタイムにおすすめです。ゆっくり眠れるような心身を落ちつかせていく香りです。
新芽が芽吹き花々が咲く、華やぎのある春の季節には、甘く優雅なイランイランの香りがおすすめです。カモミールやラベンダーなどとあわせて、春を楽しみたい香りです。



相性のいいオイル

ハーブ系:クラリセージ
シトラス系:オレンジ、グレープフルーツ、レモン
ウッド系:サンダルウッド
フローラル系:ローズ、ネロリ

オレンジやグレープフルーツなど柑橘系との相性がよく、ブレンドすることで、イランイランらしさは変わらず、強い主張を馴染みやすく、嗅ぎやすくしてくれます。 その他、サンダルウッドなど、同じく温かい地方で育つ植物と相性が良く、よりオリエンタル、エキゾチックな印象を際立たせます。



「イランイラン」をブレンドした香り

B13 イランイランシトラス

イランイランの濃厚で甘い香りが軽やかに広がっていく香りです。フレッシュなグレープフルーツの香りを合わせることで、香り全体が重くなりすぎず、上品な香りでお部屋の中を包み込むような広がりのよさを持っています。
原料:イランイラン、グレープフルーツ、ライム

D07 スタイリッシュグラマー

イランイランやゼラニウム、パルマローザといった華やかで上品な香りの中に、スパイスの効いたジンジャーや渋みのあるライムの香りがアクセントとしてきらりと光ります。甘さがありながらも大人な雰囲気を感じる香りです。
原料:イランイラン、ゼラニウム、パルマローザ、ジンジャー、ライムetc.

D11 ルーセントパープル

シャープな清涼感が特徴のスパイクラベンダーやスペアミントがブレンドされており、「B13 イランイランシトラス」とはまた違った軽やかさが感じられます。上品で洗練された香りを感じながら、自然と落ち着きをもたらします。
原料:イランイラン、スパイクラベンダー、ライム、スペアミント、ユーカリetc.