ベルガモットの香りと効能・使い方
気品と落ち着きのある洗練された大人の柑橘系
紅茶のアールグレイの香り付けに使われている、というと、香りをイメージできる方も多いのでは。ベルガモットは、柑橘系ですが、オレンジやレモンと違い、食べられない柑橘系。果実は苦味があり、食用には使われていませんが、フローラルな印象をもち合わせた柑橘の香りは、オーデコロンや化粧品の香り付けとして、古くから活用されており、万人に人気のある香りです。
ベルガモットの基本情報
科名:ミカン科
学名:Citrus bergamia
抽出部位:果皮
抽出方法:圧搾法
主要原産地:イタリア、モロッコ
主な芳香成分:リモネン、酢酸リナリル、リナロール、ベルガプテン
ベルガモットの特徴
香りのタイプ:シトラス
香りの揮発性:トップノート~ややミドルノート
香りの印象:やや弱い
星座:射手座
どんな香りの印象?
柑橘系の中でもしっかりとした香り立ちで、エレガントさや上品さを持ち合わせた印象の香りです。 柑橘系というと、柚子やミカンなど、日本らしさや和のイメージがある香りも多いのですが、ベルガモットは、香水やアールグレイの香りづけという歴史からも想像できるように、気品ある洗練された香りが、西洋の雰囲気を作り出す香りです。花のような甘さと、落ち着きと清々しさを持ち合わせた香りです。
香りを嗅ぐと、気分をすっきりさせ、落ち着きをもたらすとともに、気持ちを明るく前向きにしてくれます。イライラしたり落ち込んだりしたときには、この香りでリラックス&リチャージがおすすめです。軽すぎない爽やかさで、朝の玄関で元気を出したいときに嗅ぐのもよし、夜に疲れを癒すために嗅ぐのもよしの香りです。
ベルガモットの効果効能は?
主に抗ストレス、鎮静、抗菌機能などが期待できる香りです。 その他の柑橘系と比べて、鎮静作用のある酢酸リナリル、リナロールなどの成分が多いのがベルガモットの特徴。これらは、ラベンダーにも多く含まれる成分ですので、リラックス効果が期待できます。
心への影響
通常、柑橘系の香りは、成分の7割~9割がリモネンで占められていますが、ベルガモットは異なる成分を多くもつため、香りもフレッシュなだけでなく、落ち着きをもった香りとなっています。また、抗ストレス作用にも優れており、憂鬱な気分のとき、イライラしたときにも、心をゆっくりほぐし明るい気持ちにさせてくれる香りです。
身体への影響
消化促進作用などにより消化器系の不調を改善。特に、ストレスなどからくる消化不良などのトラブルにおすすめです。また、肌への影響としては、抗菌作用により、にきびや吹き出物の症状を改善します。こちらも、同様にストレスによる肌トラブルに効果的ですので、イライラしてストレスを感じた心、身体に使ってあげたい香りといえます。
ベルガモットと相性のいいオイル
フラワー系:ゼラニウム、ネロリ
ハーブ系:ラベンダー
ウッド系:ホーウッド、フランキンセンス
シトラス系:オレンジ
どの精油とも相性は良い香りで、使いにくいなと感じる香りもベルガモットをあわせると、香りが落ち着きます。 メインとして使っても、心地よく他の香りと調和しあいます。 ゆっくり落ち着いた香りがほしいときには、ラベンダーやゼラニウムなどのフラワー系の香りのブレンドを、 爽やかさやリフレッシュ感がほしいときには、他の柑橘系の香りとあわせて、すっきりしたブレンドに。 柑橘系の香りとはいえ、香りに落ち着きと複雑さを持っているため、様々な香りとのブレンドによって、色々な楽しみ方をできる香りです。
使用する際の注意点は?
成分に含まれるベルガプテンは、光毒性が強いため、肌につけた場合は、日光や紫外線にすぐに当たらないように気をつけてください。
ベルガモットを使ったブレンドオイル
自分でブレンドするのは大変という方に、芳香浴用にブレンドされたエッセンシャルブレンドオイルを2種ご紹介します。ベルガモットの魅力を引き出したプロのブレンドをぜひお楽しみください。
フレッシュで可愛らしい香り
人気のブレンドTOP3に必ず入ってくるのでプレゼントにも
B02 フラワーオレンジ 10ml 1,650円
フローラルの華やかさと柑橘の爽やかさが融け合う
原料:オレンジ、ベルガモット、ゼラニウム
小さなお子さまと一緒に楽しめる安心ブレンド
マンダリンのジューシーさをダイレクトに体感できる、ナチュラルで明るい印象の香り。
B10 ベルガモットマンダリン 10ml 1,760円
はつらつとした気分を高める柑橘の優しい香り
原料:ベルガモット、オレンジ、マンダリン
使うシーンや季節
柑橘ですが、ラベンダーのような優しさを持ち合わせるベルガモットは、生活の中でも、時間帯を問わず、使いやすい香りです。季節もあまり感じさせない香りですが、春にオレンジ、夏にグレープフルーツを使って、冬の近づきとともに落ち着いた色トーンとなる秋が、ベルガモットが一番似合う季節です。 気品や上質さを感じさせてくれる香りは、他の柑橘にはない雰囲気を作り出します。重厚感のある家具をあしらった洗練された大人の空間や、優雅さや気品を持ちあわせたエレガントな印象の空間など、落ち着いたトーンの部屋にあう香りです。様々なシーンであわせやすい香りですので、用途にあわせて、他のアロマオイルとブレンドを楽しみながら、自分好みのベルガモットブレンドとして、お使いいただければと思います。 ちなみに、私は疲れも溜まってきた週の後半、目覚めがあまりよくない朝に、今日も一日頑張ろう、と元気をチャージするときに、ベルガモットの香りを嗅ぎます。気分を明るく元気にしたいときの味方です。

アロマ空間デザイナー 武石紗和子

最新記事 by アロマ空間デザイナー 武石紗和子 (全て見る)
- アロマで抗菌・抗ウイルス!いまできること - 2020年5月11日
- 愛され女子になるためのおすすめの香りテクニック - 2019年2月15日
- サンダルウッドの香りと効能・使い方 - 2019年2月12日