パインの香りと効能・使い方

森林の中で深呼吸をしているような清々しさと、安心感をもたらすウッドの香り

パインは、東欧や北欧など寒い地域を原産としたマツ科の針葉樹、ヨーロッパアカマツ(スコッチパイン)で、樹高30メートルを超える大きさに育つものも多くあります。その凛とした造形にふさわしく、パインの香りは静かな落ち着きがあり、かつスーッと芯の通ったような清々しい印象をもっているのが特徴です。
パインは日本では「松」と呼ばれています。松と言うと、懐かしくなじみやすく感じる方もいらっしゃるかと思いますが、マツ属の生育範囲はとても広くたくさんの品種があり、日本においては、アカマツやクロマツなどが有名です。私たちの身の回りにも古くから存在している松、その香りはどこか懐かしい趣を感じる方もいらっしゃるでしょう。

パインの基本情報

科名:マツ科
学名:Pinus sylvestris
抽出部位:葉、枝
抽出方法:水蒸気蒸留法
主要産地:ハンガリー、フランス、オーストリア
主な芳香成分:α-ピネン、酢酸ボルニル、カンフェン、β-ピネン

パインの特徴

香りのタイプ:ウッド
香りの揮発性:ミドルノート
香りの印象:中
星座: 牡羊座

パイン

どんな香りの印象?

心地よい森林の風に包まれ、深呼吸をしたくなるような清々しい香りの中に、静けさと落ち着きを感じるウッドの香りです。この爽やかな香りは、パインの葉や枝に含まれる芳香成分、α-ピネンによるもの。
森の中を散歩しているときに感じる澄んだ空気感、いわゆる森林浴効果は、木々などの植物が出す揮発性物質であるフィトンチッドが要因といわれていますが、このフィトンチッドの中にもα-ピネンが含まれており、森林特有のリフレッシュ効果をもたらします。
さらに、酢酸ボルニルという樟脳のようなシャープな香りが、針葉樹の森らしい凛とした雰囲気を感じさせます。静かな森林に一歩足を踏み入れた時のしんとした静けさと、ヒノキやスギなどにも共通する、どこか懐かしさを感じる安心感が心地よいバランスをもつ香りです。
世界各地に生育しているパインは、古くからその効果効能が認められており、古代エジプトやギリシャなどの文明においても特に呼吸器系によいとされ注目を集めたと伝わっています。

パインの効果効能は?


主な成分は、α-ピネン、酢酸ボルニル、カンフェンなど。α-ピネンは、抗菌・抗ウィルスといった機能を持ち、空間に香りを広げると、心地よい清涼感をもたらすとともに、空気をきれいに整えます。松林の中で森林浴をしているような癒しの空間を演出することができます。

心への影響

なんとなくやる気がでないとき、気持ちが落ち込んだ時などに心を強化し、リフレッシュさせる働きをもっています。森林浴のようなヒーリング効果も期待できますので、こわばった心を優しくほぐしたり癒したりといった、日々のストレスケアにも役立てることができるでしょう。

身体への影響

古くから気管や肺などの炎症緩和に役立てられていたという歴史をもつ精油です。α-ピネンが主成分となっており、抗菌や抗ウィルス、抗炎症作用などが呼吸器系のトラブルにも効果的といわれています。
また、血液循環を促し体を温め、代謝を助けるといった効果も期待できますので、バスタイムでの活用やマッサージなどでの使用もおすすめです。

パインと相性のいいオイル

ハーブ系: ラベンダーローズマリー、マジョラム
シトラス系: レモン、ライム
ウッド系: ユーカリヒノキフランキンセンス

パインは、清涼感があり芯のある雰囲気を与える香りです。爽やかさを与えつつも、香り全体を引き締めるような効果が期待できます。
同じウッド系の香りとは全般的に好相性で、ヒノキやフランキンセンスなどとブレンドすると、パインの清涼感にさらに奥行きあるニュアンスが加わり、より深く木々の豊かさを味わうことができます。
また、レモンなどのシトラスの香りとブレンドすると、森の中に太陽の光が差し込むような明るさが加わり、よりフレッシュでポジティブな印象の香りを楽しむことができます。

使用する際の注意点は?

やや芯の強さを感じる香りですので、入れすぎるとシャープさが際立つ場合があります。気になる方は、少量からブレンドしてみるとよいでしょう。

パインを使ったブレンドオイル

B12 パインヒノキ 10ml

B18 マジョラムパイン 10ml

JB02 吉野檜 10ml

使うシーンや季節

シーン

季節や時間を問わず、暮らしの様々なシーンになじむ香りではありますが、清々しい爽快さを持ち合わせますので、どちらかというと、朝から昼にかけての使用がおすすめです。朝の森林の澄んだ空気を吸い込んでいるかのようなリフレッシュ効果をもたらし、一日を気持ちよくスタートすることができるでしょう。
空気清浄効果も期待できるので、玄関からパウダールーム、リビングなど空気環境が気になる場所にも幅広く使用でき、すっきりと空間を整えてくれます。
また、パインは和の雰囲気をもつ香りとしても人気があります。近年では和風とモダンが融合した、「和モダン」というスタイルが有名ですが、パインを加えることによって、ブレンドにおいて和の繊細な印象を表現することも可能です。一般的に、ヒノキやサンダルウッドなどのウッド系の香りと比較すると、軽やかでシャープさもありますので、伝統的な和風の空間だけでなく、洗練されたおしゃれな雰囲気を持つ和モダンのインテリアにもとてもよく合います。
爽やかさと静かな落ち着き、そのバランスをぜひ体感してみてくださいね。

The following two tabs change content below.
アロマ空間デザインインストラクター 堀内美里

アロマ空間デザインインストラクター 堀内美里

山梨県出身。アロマ空間コーディネーターとして数々のパブリック空間の香り演出を担当。 現在は、経験を活かしアロマ空間デザインの魅力を広く伝えるため、企業への出張セミナーの企画運営、講師活動などに携わる。
アロマ空間デザインインストラクター 堀内美里

最新記事 by アロマ空間デザインインストラクター 堀内美里 (全て見る)