詳しく知りたい!ネブライザー式アロマディフューザー

最近人気のネブライザー式アロマディフューザー。なぜ人気なのでしょうか?そもそもネブライザー式とは?ここでは、アロマディフューザーを購入するときに参考になるような、メリット・デメリットやおすすめ商品をご紹介します。

ネブライザー式とは?

まずネブライザー式とは、ファン式、超音波式などと同じ噴霧方式の名称です。アロマディフューザーは大きく分けると熱を使わずに香りを拡散させるタイプと、熱でオイルを温めて香りを拡散するタイプの2つに分けることができます。ネブライザー式アロマディフューザーは、熱を使わないタイプの噴霧方式です。
熱を使わずに香りを拡散させるタイプはさらに、自然蒸散式と電動式に分けることができます。自然蒸散式はストーンやスティックなどの素材にオイルをしみ込ませ自然に揮発する香りを楽しむ方法です。電動式は電力を使用してオイルを霧状にするものや、ファンを回して風力により拡散させるものなどさまざまです。

アロマディフューザーのタイプについて詳しくはこちら

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さて、ネブライザー式とは熱でなく電力を使用してオイルを霧状にする噴霧方式なのですが、オイルが霧状になるアロマディフューザーと言えば超音波式アロマディフューザーを連想する方も多いのではないでしょうか?超音波式アロマディフューザーはオイルを加えた水を超音波の振動によって霧にしています。ライトがイルミネーションのように美しいタイプやタイマー機能を備えたタイプなど、商品バリエーションも豊富。広がる霧の視覚的癒し効果や、加湿効果もあります。
ネブライザー式アロマディフューザーは、オイル“のみ”を霧状にします。温めず、振動も与えずどのようにオイルを霧状にしているのでしょう?

負圧について

噴霧の仕組みを解説する前に、「負圧」についてご紹介します。玄関のドアが開けにくかったり、急に部屋の扉が閉まってびっくりした経験はありませんか?

「負圧」は建物の換気計画に用いられる言葉で、空気に2つの圧力差がある場合、圧力が高い空気の状態を「正圧」、低い状態を「負圧」と呼びます。水が高いところから低いところへ流れるように、空気も圧力の高い方から低い方へ流れるので、室内の圧力が低い「負圧」状態になると、屋外と同じ気圧にしようとして、隙間から風が入り込んできます。その際、流入する空気で扉などが急に閉まったりするのです。「負圧」はいわゆる「引き寄せる力」。玄関のドアが開けにくいのは外の空気を室内に引き寄せるため、ドアも同時に室内側へ引っ張られるからです。

噴霧の仕組み

ネブライザー式ディフューザーは、内蔵のポンプから空気を送ることで発生する空気圧の差によってオイルを吸い上げ、霧状にして香りを広げる噴霧方式です。
ベルヌーイの定理から流体の流れが速いところでは圧力が低く、遅いところでは圧力が高いことが分かっています。ポンプから送られるエアーの流れが速いので、エアー吹出口と近くのオイル吸上管上の圧力が低くなり「負圧」状態を発生させます。「引き寄せる力」でオイルを空気の吹き出し口まで吸い上げているのです。
負圧により吸い上げられたオイルと、勢いのある空気がぶつかることで霧のような微粒子状になります。ぶつかる空気量が多いとより細かな霧になります。

メリット

①香りを損なわない

オイルをそのまま霧状にするので、しっかりとした香りを楽しむことができます。原料の植物そのままの豊かで新鮮な香り、デザイナーによってブレンドされたこだわりの香りを損なうことがなく、本格派の方にもおすすめです。香りをブレンドするデザイナーも、デザインしたオイルの確認、広がりの確認のために実際に使っているのだとか。

②パワフルな拡散能力

ネブライザー式自体の拡散能力は高く広いお部屋にも適しています。お使いのアロマディフューザーに物足りなさを感じたことのある方には是非、ひろがりのいいネブライザー式ディフューザーを一度お試しいただきたいです。しっかりと広範囲に香りがひろがることを感じていただけるかと思います。
パーソナルな空間で使いたいという方もご安心ください。電動式なので濃度調整機能が備わったものが多いので、お部屋の広さやお好みに合わせて噴霧量を調節してください。

③水を使わないので、カビの心配がない

オイルのみを霧状にするので水は使いません。そのためカビや雑菌の心配がなく、水垢なども付かないので衛生面で安心です。
お手入れも比較的簡単です。本体の外側はやわらかい布や綿棒を使って汚れを取ってください。内側については、オイルの代わりに専用のクリーナーや無水エタノールで噴霧させるだけで洗浄完了です。洗浄中は噴霧口に布などを載せてクリーナー(アルコール)の拡散を抑えることをおすすめします。

デメリット

①アロマオイルの消費が多め

オイルを薄めず噴霧させるので「オイルの消費が早い」と感じることもあります。拡散能力が高いので、香りの強弱や噴霧頻度を調整することでオイルの消費を軽減することができます。
切り忘れによるオイル消費を防ぐため、オートオフ機能が備わっているものを選ぶのもいいですね。

②動作音がする

基本的に噴霧、停止を繰り返して稼働しています。噴霧するときのシューという音やポンプを動かすモーター音が気になってしまう方もいるようです。日中は気にならなくても就寝前など静かな環境だと気になってしまうかもしれません。夜は枕元でも使えるような自然蒸散式のディフューザーなどと使い分けることもおすすめです。

③噴霧口が詰まる前にメンテナンスが必要

稼働させても香りが広がらない場合は故障ではなく詰まりが原因となっていることもあります。特に樹木系のオイルは粘度が高いため、注意が必要です。定期的な洗浄をおこなっていただくことが大切です。
もし噴霧口が詰まってしまった場合も、専用のクリーナーや無水エタノールを噴霧させて洗浄してください。

選び方のポイント

 

アロマオイルを注ぐタイプとボトルを取り付けるタイプがあります。
アロマオイルを注ぐタイプはアロマドロップ式とも呼ばれています。オイルの色がガラス越しに見え、目でも楽しめます。ガラスなので小さいお子様やペットのいるご家庭では取り扱いに注意が必要ですが、見た目の美しいディフューザーをお探しの方におすすめです。
ボトルを取り付けるタイプは、専用のアロマオイルをボトルごと取り付けるだけというお手軽さが魅力です。さらに、取り付けられているボトルが見えるメカティックなもの、ディフューザー内に格納され、インテリアにも馴染みやすいものの2タイプがあります。

おすすめのネブライザー式アロマディフューザー4選

MARKS&WEB(マークスアンドウェブ)

出典:MARKS&WEB

ウッドアロマディフューザー
価格:9,900円(税込)
最大拡散範囲:約35畳
オートオフ機能:あり(2時間)
濃度調整:可能

チーク材を使用した台座には、ブランドロゴが刻印されています。落ち着いたブラウンでお部屋になじみやすいデザインです。

おすすめインテリア
ヴィンテージライク

ベッドや棚など大きな家具に使われている天然素材とディフューザーの台座のカラートーンが合っているとお部屋に馴染みます。台座のカラーのようなダークブラウンがメイン、またはアクセントカラーのお部屋におすすめです。

北麓草水(ほくろくそうすい)

出典:北麓草水

アロマディフューザー
価格:9,900円
最大拡散範囲:約35畳
オートオフ機能:あり(2時間)
濃度調整:可能

日本生まれのスキンケアブランド「北麓草水」のディフューザーは、タモ材の台座に丸いフラスコのナチュラルで可愛らしいデザイン。

おすすめインテリア
ナチュラル

ナチュラル系のカラーでまとめているお部屋や、様々な観葉植物、肌触りの良い質感のファブリックアイテムを揃えた心安らぐお部屋に似合いそうです。

BÉLAIR LAB(べレアラボ)

出典:BÉLAIR LAB

ナチュラル アロマディフューザー
価格:13,200円(税込)
最大拡散範囲:約45畳
オートオフ機能:あり(1/3/8時間)
濃度調整:2段階
その他特徴:超静音設計、充電式

陶器ならではのなめらかな質感と程よい重厚感。操作ボタンを背面に配置し、見た目にはまるでオブジェのよう。ブラウンコーティングされたアルミのトップカバーが空間に輝きを与えます。

おすすめインテリア
モダン

少し個性的なデザイン、質感を生かすとディフューザー自体がお部屋のアクセントになること間違いなし。

@aroma(アットアロマ)

出典:@aroma

nebulizing diffuser one(ネブライジングディフューザー ワン)
価格:9,900円(税込)
最大拡散範囲:約20畳
オートオフ機能:あり(2時間)
濃度調整:3段階
その他特徴:充電式

プロダクトデザイナー柴田文江氏によるデザインは、ダイレクトに格納されているオイルボトルを露出させず、上品な印象を与えます。インテリアにも馴染みやすいマットな質感で、円筒形のニュートラルなフォルムはシーンを選びません。

おすすめインテリア
シンプル

どのようなインテリアにも似合いそうですが、特にメンズライクなモノトーンやホテルライクなシンプルにまとめたお部屋の雰囲気を壊すことなくお使いいただけます。

ネブライザー式アロマディフューザー 人気の秘密

噴霧の仕組みは少し難しいですが、その機能や仕組みをひとつずつ紐解いていくとメリット・デメリットと結び付いていきます。水なしで本格的な香りを広い範囲で楽しめ、濃度調整ができたりお手入れが簡単だったり、使い勝手も良いのでネブライザー式アロマディフューザーの人気が高まっているのも納得ですね。デザインも様々あるのでインテリアに似合うものや素敵なデザインを探してみてください!

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アロマソムリエ編集部
アロマで空間をデザインするアットアロマ株式会社のオウンドメディア編集部です。香りに関する様々な情報を発信していきます。